パリの観光地を参考にSNSのフォトジェニックな写真で21世紀の口コミ効果を東京にもたらすには

2016年10月19日      2016年10月21日
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パリの中心部6区に学校があるので放課後にルーブル美術館やノートルダム大聖堂、シャンゼリゼ通りなどの観光地を通ることがあって、テロの影響で観光客数が減ったとはいえ、未だ多くの外国人観光客がパリを訪れているのを目にします。

観光客のほとんどは名所の前でスマホを取り出し、セルフィーをとったり動画を撮影したりと各々自分が観光地に来た記録を残そうとしていて、Twitter、Facebook、Instagram、Snapchatに観光地は感謝してもしきれない。

例えば昔だったら実際に会って、現像した写真を見せながらでしか伝えられなかった観光地の魅力が、今や不特定多数にハッシュタグをつけることで広まるわけで、写真の情報なら言語も国境も関係ない

しかもパリのような観光都市の中心部なら市内に無料WiFiが張り巡らされていてリアルタイムで写真をSNSに投稿できる。

それを見たネットの向こう側の人たちは「僕/私もいつかこんな素敵なところに行ってみたい」という思いを募らせながらいいねボタンを押して、そしてまたそれで拡散するので、SNSで拡散力のあるフォトジェニックな写真を撮らせる工夫があればあるほど街の求心力は強くなるなと実感。

シャンゼリゼ通りのSNS施策

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例えばシャンゼリゼ通り。ここはSNS拡散のお手本のような場所だと思う。まず、いつ来てもInstagramやTwitterで憧れていたあの光景が目の前に広がっている。これはパリ市が行う景観保護政策のおかげ。次にセキュリティが万全。警察官が通り中を歩いているのでこれなら窃盗リスクも少ないから安心して観光客は写真を撮れる。そして無料WiFiもある。

環境はすべて整っているので、あとは観光客に写真を撮ってもらいSNSに投稿してもらうだけ。

しかも2016年の9月からは毎月第一日曜日が歩行者天国となるのでシャンゼリゼ通りの中心で写真を撮ることだってできる。もともとは排ガス対策で脱自動車を狙うパリ市長アンヌ・イダルゴが推し進めたシャンゼリゼ通り歩行者天国はこうした副産物も生むわけだしお見事。

東京はSNSで求心力のある街になれるのか

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そんなSNSの拡散力は偉大なのだから使わないのはもったいない。Instagramでハッシュタグ「#toureiffel」や「#champselysees」と検索してみると「観光客の顔+観光地」というお決まりの構図の写真がたくさん出てくるみたいに、東京もSNSで観光客を呼びたいところだけど、観光客に自発的にSNSで写真を投稿してもらうにはどうすればいいのか。

観光客は疲れやすい

観光客は疲れやすい。大きな荷物を持っていたり、現地に詳しくないので徒歩移動をしていたり、そしてなにより異国の地で不慣れな環境にいることで精神的にも疲れている。

なので一通り有名どころを回って目的の写真を撮り終えると近くにあるベンチや石段の上に座り携帯をいじり始めることが多い。疲れた観光客は携帯で何をするか。自分が撮った写真を早速SNSに投稿する

ならばシャンゼリゼ通りのように観光地全体で無料WiFiが使えれば、その場で投稿をポストしてもらいやすくなるのではないか。

東京は無料WiFiが少ない、もしくはあっても仕組みが複雑で利用できないことが多いので外国人観光客からは不満の声が上がっているとよく耳にする。なのでここを抑えれば機会損失を防ぐことができる。

日中歩き回って疲れてホテルに帰った観光客が投稿する写真よりも現地でリアルタイムで撮られてアップされた写真に添えられる言葉の方がホテルのベッドの上で入力されるコメントよりも魅力的であるのは間違いない。投稿回数も変わるはず。

そして無料WiFiの整備だけでは足りない。休める場所を提供するのも大事。別にカフェやレストランを新たに作らなくても大丈夫。ベンチでも十分。

まとめると、観光地にやって来た(大半の)21世紀の観光客がすることは2つ。まず1つ目に観光施設を訪れ写真を撮影する。そして2つ目。休みながらSNSを利用する。この2つがほとんどの場合セットになっているのだから、2つ目の休憩する面の整備にもっと力を入れていけば良い。

観光客を誘導する

観光地というのは歴史的なものが多いからそこにプラスして魅力を足すことは難しい、というか出来ない。例えばノートルダム大聖堂を増築したり、凱旋門タワーを新たに建設するなんて到底無理。ならば見せ方を変えるしかない。

例えば地面に円形のシールを貼ってここからこの角度で撮ればあなたがSNSで目にした素晴らしい写真と同じ構図で撮れますよみたいな。そして観光客はほとんどの場合、その観光地に対して無知なのだからもっと観光地側が誘導してあげていいと思う。

特にパリみたいな観光業が盛ん、というより観光に頼っている街は観光業に関しては最先端を行っているはずだから、東京がさらなる観光都市になるために参考するべきところは大いにある。都市政治を学びに来ている自分としては、パリの良いところも悪いところも知って東京に帰りたい。今日も街歩きに行ってきます。

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