パリでひったくりにあった。パリ市内を観光中は注意&その対処法

2016年12月24日      2017年01月03日
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パリ市内のバスティーユ広場付近から東の郊外へと伸びるラ・クレ・ベルトという遊歩道を散策していた時にパリで初めてひったくり被害を体験しました。幸運にも早いタイミングで犯人に狙われているのに気づいたのでひったくられる寸前で難を逃れたのですが、ドキッとする思いをしました。

こうしたひったくり被害はパリ市内のいたるところで発生していて、特に日本人の観光客はスリ・詐欺被害と同様にひったくり被害のよいカモとなっているのも事実。そこでこのページではこれからパリを訪れる人向けに今回自分が経験したひったくりの内容とその対策について詳細に書いていきます。

僕の経験からパリを訪れる日本人観光客が被害を避けられることを願います。

どこでひったくり被害にあったのか

ひったくり犯に遭ったのはパリ市内の外れ、12区にある高架線の下を1人で歩いている時。ラ・クレ・ベルトという遊歩道を歩き終わった後、パリ東の郊外に位置するヴァンセンヌ城というお城を見に行こうと向かう途中のことで夕方4時ごろのことでした。

背中にリュックを背負い、イヤホンでラジオを聴きながら歩いていたのであたりの様子、ましてや背後には全然注意を払っていなかったのです。

背後から近づくバイクの音

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ひったくり被害に遭った高架線下

パリ市はもともと城塞都市で、現在ではかつての塀の跡に沿って自動車道がぐるっとパリ市内を囲んでいるのでパリから外に出るためにはこの自動車道の下をくぐる必要があります。その自動車道の下が高架線下のようになっていて、15〜20メートルくらい明かりが薄いところが続いているのですが、僕が背後から狙われたのはそこでした。

中程まで高架線下を歩いたタイミングで高架線下を抜けた正面の信号が赤から青に変わったのが見えたタイミングで背後からバイクの音がブルンブルンと聞こえたのですが、このバイクがなかなか自分を追い越して視界に入ってこない。バイクをふかす音は聞こえるのになかなか追い越されないな、おかしいなと思って背後を振り返ったそのタイミング、心臓がドキッととしました。

バイクに乗った少年

自分の2、3メートル背後にヘルメットをかぶらずにこちらをじっと見つめる少年と目が合ってしまいました。「これはまずい」と瞬時に思った自分は残り数メートルだった高架線下を抜け、信号近くまで走って逃げたのですが、後ろからバイクが近づいてくることはありませんでした。

彼の顔を見たのはわずか数秒足らずでしたが、彼はまだ10代も半ばの若い感じの少年でした。おそらくひったくりの経験はそこまでないのでしょう。

どのタイミングで後をつけられたのか

都市政策を勉強していることもあり、資料採集として普段からカメラを持ち歩きパシャパシャと写真を撮りながら街を歩いているのですが、実際このひったくりに遭う前もこの高架線下の写真をカメラで撮影していました。

おそらくそのタイミングで僕から見えない場所でターゲットを見定めていた少年は僕を観光客と捉え、背後からついていった。というのが僕の予想です。

この辺りはまさに場末といった地域で歩行者も車も少ないため、誰にも見られずに犯行を行うには絶好の場所なのでしょう。ひったくりが好条件で行えるであろう、

  • 人気のない場所
  • 暗い場所
  • ひったくり後に逃げやすい場所

の3条件が見事に揃っているこの場所はまさに良いひったくりのポイントなのです。

パリ市内にはひったくりしやすいスポットが多い

ここからは僕の経験からのひったくり被害にあわないための対策なのですが、パリ市内はひったくり被害に遭いやすい条件が揃った場所が多いことをまず認識しておきましょう。

パリは中心部でも大通りを一本外れると薄暗く細い道がクネクネと通っている都市です。特に夜となると街灯のつかない道も多く、上にあげた1)人気のない場所、2)暗い場所、3)ひったくり後に逃げやすい場所の3条件が見事に揃ってしまっているのです。

例えば観光地として有名なマレ地区を例にとってみましょう。東西に延びる大きめの道は夜の時間帯でもお店が開いていたり、人通りが多かったりと観光客も安心して歩くことができますが、一本外れると途端に人通りが少なくなる道があります。

ひったくり犯はこうした細い道の曲がり角や建物の陰を利用して盗みを働きます。こうした道にはいかないことが最大の防衛策となりますが、実際土地勘のない人だと難しいかもしれません。そんな観光客の人でもこうした道を避けられる方法があるのでその方法をお伝えします。

Google Mapsを使った対策-オレンジ色の部分を歩く

ひったくり被害に遭わないための効果的な対策としてGoogle Mapsのアプリを利用した方法があります。

Google マップ - ナビ、乗換案内

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開発元:Google, Inc.
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上で紹介したマレ地区の地図を見てもらうと分かるように、Google Mapsでは飲食店や店舗が多く集まるエリアをオレンジ色で表しています

必ずしもこの通りではありませんが、一般的にオレンジ色のエリアはお店が多い通りなので安全、そうでないエリアで細い道は危険度が高いと判断することができ、特に夜の時間帯などはできるだけこのオレンジ色の道を通りながらホテルに戻った方がよいでしょう。

ひったくり被害が絶えない理由

ひったくり被害を行うグループが形成されやすい要因もあります。

例えば貧困地域と観光地区が隣接しているのは大きな要因です。土地勘のある地元民を狙うより、その土地のことを何も知らない上、大きな金額の現金・貴重品を持ち歩いている可能性の高い観光客は経済的に困窮しているひったくりグループのよいカモとなっているのです。

今回僕が出会ったひったくり犯は経験の浅い1人だけのバイクに乗った少年だからよかったものの、これがグループ犯行だったことを考えると逃げるだけでは対処できなかったでしょう。

基本的にパリ市内は16区のような高級住宅地を除く全域で観光地も含めて、ひったくり、スリ、詐欺の被害は大いに考えられる警戒地域です。住宅街だからといって油断はできません。

特に観光客の場合は持ち歩く金銭が多かったり、手荷物が多くターゲットにされやすい存在なので被害にあわないための心得や、実際に被害にあった時のリスクを最小限に減らすためのリスク分散をしておくのも一つの手でしょう。

スリ・詐欺の被害も知っておくべき

そして、ひったくりの他にもパリ市内では観光客を狙ったスリ・詐欺が多発しています。日本人観光客もそのスリの手口を知っていれば避けられるものがほとんどなので、次のページではそれらの手口と対策を公開しています。

パリのならず者たち-観光地で横行するスリ・詐欺の手口一覧とその対処法

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