ハンガリーの首都ブダペストに2泊3日滞在してきました。現地に到着してから市内までの移動で感じたのはリスト・フェレンツ空港から市内までの行き方が不便だったり、係りの人の対応が悪かったり、標識の説明が不十分だったこと。
空港からブダペスト市内までの移動は初めての旅行者には優しくないところが多かったので、この記事ではハンガリー語や英語に詳しくない人でも大丈夫なように、僕の経験を踏まえてブダペストに到着してからの最初のステップ、空港から市街地までのアクセス方法を画像とともにお伝えします。
このページの内容
空港から市内にアクセスするには乗り換えが必須
首都ブダペストの南に位置するブダペスト・フェレンツ・リスト国際空港に到着して入国審査を済ませたら市内へと向かいます。パリやベルリンなどヨーロッパの先進国にある大きな街では空港から市内中心部まで一本で向かうことのできる直通電車や直通バスが何本も出ていますが、残念ながらブダペストの場合は交通インフラが整っていないため、空港から市内へ行くためには最低1回の乗り換えが必要となります。
その乗り換え方法というのが次の2種類。
- バス+地下鉄
- バス+電車
基本的に空港からブダペスト市内を目指す場合はバス+地下鉄のパターンが一般的で、バス+電車で向かうことはほとんどありませんが、どちらの方法で市内を目指すとしても最初に空港からバスに乗る必要があるのは変わりません。
タクシーは高い
「荷物を持った状態での乗り換えは大変かも」と思っている人にはタクシーという選択肢もあります。ただタクシー移動の値段はバス+地下鉄、バス+電車に比べて何倍も割高なのでおすすめしません。
実際どれくらい値段が違うかというと、タクシーで平均片道6500HUF(約2600円)ほどなのに対して、バス+地下鉄なら200円以下で市内まで行くことができるので、その値段差10倍以上。
ブダペストは他の欧州諸国に比べて物価が安い分タクシー代もそこまで高くはありませんが、せっかくお金を使うなら美味しい料理やホテルに使った方がよい使い道でしょう。
歩いて行くのは無謀
ちなみに空港と市街地の距離は20km以上離れているので徒歩は無謀です。バスに乗りながら空港と市街地間の外の様子を見ていたところ、歩けるような雰囲気ではなかったのでおすすめしません。
空港での乗車券の買い方
では空港から市内へ向かう現実的な移動手段であるバス+地下鉄もしくはバス+電車の乗車時に必要となる乗車券の購入方法を僕が現地で実際に撮った写真と共に紹介します。
まず空港内でブダペスト市内へ向かう公共交通機関の乗車券を買う場所は次の2箇所あるのですが、
- 空港内のインフォメーションセンター
- 空港出口を出たところの自動券売機
インフォメーションセンターの窓口を担当しているおばちゃん係員が結構きつめで、人をさばくことだけに集中している感じだったので、英語を話すのが得意ではない人にはおすすめしません。
僕はこのおばちゃんに中心部までの行き方を聞いた時に冷たく対応されたのでここで買うのはやめて、外の自動券売機で買いました。
ちなみに多くの観光客がこのインフォメーションセンター受付で乗車券を買おうとするので、飛行機到着後だとほぼ行列ができています。
空港のバス乗り場横にある自動券売機で乗車券を購入しよう
乗車券を買うもう一つの方法が自動券売機を使う方法。自動券売機の場所は空港到着ロビーの外に出て右手に曲がると見えるバス停の隣です。
空港の到着ロビーに着いたらバスのマークが書かれた看板の方に進んでいきましょう。
空港の外に出て20メートルぐらいの距離でバス停と自動券売機の場所に到着します。インフォメーションセンターで買うのも自動券売機で買うのも払う金額は同じなので無駄なコミュニケーションが発生しないでスムーズに買える自動券売機がおすすめです。
自動券売機での買い方
バス乗り場の隣にある紫色の自動券売機で市内行きの乗車券を買いましょう。
まず最初に下の言語選択から英語を選択します。すると下の画面になるので画面左に表示されているSingle ticket(シングルチケット=1人用のチケット)のボタンを押しましょう。ブダペスト市内までこのシングルチケット1枚で向かうことができます。
すると枚数選択画面になるので必要な枚数分の数字を押したら購入画面に移ります。
シングル・チケットは1枚あたり350HUF=約140円です。
支払いは硬貨、紙幣、クレジットカードの3種類を受け付けていますが、硬貨と紙幣は現地通貨HUF(ハンガリーフォリント)のみでドルやユーロが使えないので注意しましょう。
そしてこれから旅行を計画する人に強くおすすめするのが旅行出発前にクレジットカードを最低1枚用意しておくことです。
ハンガリー市内もそうですがヨーロッパでは支払い手段として現金よりもカード払いの方が一般的なので現金を受け付けていない場所も多く、支払いに困ることのないようにあらかじめ日本でクレジットカードを作ってから向かうのが良いでしょう。
次のページで紹介している4枚のクレジットカードはどれも無料で海外旅行保険サービスが付帯しているので特におすすめです。出発直前でもカード申し込み・受け取りができるのが強みですね。
海外旅行におすすめのクレジットカード4枚。旅行直前でも間に合う
ハンガリーのブダペストを旅行中におすすめのクレジットカードと、現金払いとカード払いのどちらがお得か比較する記事も書いたのでハンガリーに行く人はこちらも注目。
ハンガリーで日本のクレジットカードは使える?現地ATMで現地通貨を引き出せるおすすめカードを紹介
バスの乗り方
切符を購入したらさっそく自動券売機の横にあるバス乗り場でバスを待ちましょう。
日本と違って列に並ぶ文化が海外では一般的ではないのでバスが到着すると待っていた人が我先にと車内に乗り込みます。バスは前と後ろに乗り降り口があるのであまり混んでいない後ろから乗るのが良いでしょう。
乗車券の有効化・打刻を忘れないように
バスに乗ったら下の画像にある機械に乗車券を挿入して打刻する必要があります。これを忘れると最悪の場合、罰金を支払うことになるのでバスに乗ったらすぐに打刻をしましょう。
乗車券はペラペラの紙なので打刻機に入れるのが揺れているバス車内だと難しいのでバスが動き出す前に済ませるのをおすすめします。
バスから地下鉄への乗り換え方法
空港でバスに乗って15分ほど乗っていると、Kőbánya-Kispest(ケーバーニャ・キシュペシュト)駅にあるバス停にバスが停車します。ここでバスを降りて地下鉄に乗り換えるのですが、このバス停は終点ではないので、もたもたしていると次のバス停に出発してしまうので注意しましょう。
そしてバス停があるのは駅の横かと思いきや、駅の近くの道路脇です。ここから駅の方向に向けて歩く必要があるので少々面倒ですが、下の画像にある看板を探しながら駅に向かいましょう。
この上の画像にある階段を昇って渡り廊下を歩くとホームに到着します。地下鉄駅といってもホームがあるのは地上なのです。
さらにこの駅には改札がありません。ヨーロッパの駅は改札がない代わりに無賃乗車チェックを駅員が抜き打ちで行うスタイルを取っている場所が多いのでここもその一つのようですが初めてだと驚きますね。
しばらくするとレトロな電車がやってきます。この電車に乗車するとブダペスト市内にアクセスすることができます。バス乗車時に打刻した乗車券は無くさないように持ち続けておきましょう。
まとめ
以上が空港からブダペスト市内までのアクセス方法でした。重要なポイントをまとめたので参考にしてみてください。
- バス+地下鉄がおすすめ
- 乗車券は自動券売機で購入(1人350HUF=140円)
- 乗車券の購入はクレジットカードが簡単
- 乗車したら必ず乗車券を打刻機に入れる
- Kőbánya-Kispest(ケーバーニャ・キシュペシュト)駅で降りる
次の記事ではブダペスト市内でおすすめのレストランや観光地を1日で巡るおすすめの観光プランやグルメ情報について書いているのでぜひ見てみてください。
【パン1つ3円】ハンガリーは物価が安い!ブダペスト市内のランチ・夜ご飯グルメを紹介
