パリでスリ被害にあった。集団スリの恐ろしさとその犯行手口

2017年01月03日      2017年01月06日
このエントリーをはてなブックマークに追加

ついにやられました。以前からフィールドワークでパリ北部とその郊外等、治安の悪い地域に一人で出かけることが多かったり、高架下でバイクに乗った不良少年からひったくり未遂にあったりと日本ではなかなか味わえない体験をパリではしてきたのですが、この度パリで初めてスリ被害に遭い、財布を持って行かれました。(笑)

パリでひったくりにあった。パリ市内を観光中は注意&その対処法

以前から色々なスリ被害パターンや被害にあった友人の話を聞いていたので、「自分は引っかからないだろう」とたかをくくっていた僕でも被害者になってしまったので、これから海外旅行をする人に向けて、どんな状況で盗まれたのか、その犯行手口についてこのページでは話していきます。

実際に被害に遭った後必要となる、カード利用停止手続きと警察署への被害届けの出し方はそれぞれ次のページで紹介しています。

いつ・どこでスリに遭ったのか

スリに遭ったのは2017年1月1日の午前1時10分ごろ。シャンゼリゼ通りの年越しイベントを楽しんだ帰り道、エッフェル塔周辺のTrocadéro(トロカデロ)駅メトロの入り口でスリ集団に囲まれました。

盗まれた具体的な場所はこの下のGoogle Mapsで示した場所で、当時の状況は機械トラブルで地下鉄構内へのアクセスができず、地下鉄出口付近に多くの人が集まっている状況でした。

当時は友人と二人でいて、地下鉄出口がかなり混んでいることと、あたりにいる人の雰囲気があまり良くなかったので、「ちょっと危なそうだから気をつけよう」とその場を通る前に友人と話していたのですが、警戒していても今回の場合はダメでした。

スリの状況

どんな状況でスリに遭ったのかというと、今回の手口は「集団スリ」でした。地下鉄の出口周辺が年越しイベント帰りの観光客であふれていたのを良いことにパリ市内で普段からスリを働くグループが集まっていたのでしょう。

地下鉄出口の階段付近が中でも一番混んでいて、そこを通る時に目の前にいた数人が意図的に進路を阻み、その間に左右・背後にいたスリグループのメンバーが一斉にポケットに手を入れてきた形でスリ被害にあいました。

この時、僕はリュックのような荷物を持っておらず、ズボンの右ポケットに財布、左ポケットにスマートフォンを入れている状態で手は外に出していたのですが、ポケットの中に手を入れていなかったのが誤算でした。

ズボンのポケット全てに手を入れられる

上で説明した通り、今回のスリは集団による犯行だったので自分のズボンに付いている4つのポケット全てに手を入れられました

これに気づいた僕は瞬間的に右手と左手をそれぞれ前にあるポケットに入れたのですが、右前のポケットは時すでに遅し。手を入れたタイミングですでに財布は盗まれてしまい、盗んだ当人は集団の中に埋もれて追うことはできません。

左前ポケットに入れていたスマートフォンはというと、運良くスリ犯が手を入れたタイミングで自分も手を入れたので、彼の手を引き抜き、死守することができました。ちなみに右後ろに入れていたポケットティッシュと左後ろのハンカチも持って行かれました(笑)

対抗はできるのか。追わなかった理由

瞬間的なことだったのでパニックに陥るかと思ったのですが意外と冷静に対処できました。もしここでパニックになって相手を追うようなことをしていたら単なるスリ被害以上の思いをしていたかもしれません。

例えば去年だと、窃盗犯を追いかけて銃で撃たれる事件もあったので、ここで下手に抵抗するとやられる可能性があると考えたので(ましてや相手は単独ではなく複数なので勝ち目はありません)、友人とその場を離れました。

この時、瞬時に頭が回ったのでよかったのですが、スリ被害に遭ったら追うような形は取らない方がよいでしょう。

犯人集団の風貌

犯人の顔を見たか?と言われると周囲にいた人の顔は見たものの複数人だったため全員の顔を鮮明に覚えてはいません。ただ多くが中東系やアフリカ系の移民出身のバックグラウンドを抱えている風貌¹の男性でした。

※¹:ここで具体的に彼らが移民出身者だとは断言できません。ただ、推測として彼らは中東系もしくはアフリカ系移民出身者の第二世・第三世の中で貧困に陥っている背景のある人でしょう。

盗まれたもの

僕がスリ集団に盗まれたものは財布です。中には次のものが入っていました。

  • 現金10-20ユーロ前後
  • クレジットカード
  • キャッシュカード
  • 学生証
  • 自転車貸し出しサービスVélib’の会員カード
  • スーパーのポイントカード2枚

現金とポイントカードはしょうがないとして、その他のもの、特にクレジットカードやキャッシュカードのようなものは盗難被害に遭った場合すぐにカード会社へ連絡をして、利用停止手続きおよび再発行手続きを行う必要があります。

盗難被害後に僕が行った手順、具体的に言うと1)カード停止&再発行手続きと2)警察への盗難被害届けの出し方は次のページで詳しく書いています。

こうすれば対処できた

新年早々トラブルに巻き込まれてしまったわけですが、こうすれば被害に遭わなかったかもと振り返ってみて思うことがあるので書いていきます。

その場に行かない

このページを読んでいる人全員が思っていることがこれでしょう。新年を迎えるカウントダウンイベント後ということもあり、地下鉄周辺は観光客でごった返していました。当時は深夜1時を過ぎたころで、この時間にこの場所に行くべきではなかったです。

ただ他の帰宅手段があったかと言われるとそれこそ深夜料金のタクシーを止めるぐらいしか帰宅方法がなかったので、難しいところです。60万人が集まったと言われる規模のイベント直後では一駅先の駅でも状況は変わりません。

ズボンのポケットがゆるかった

服装も一つの反省点です。この日履いていたズボンはジャージのようなタイプでポケットが緩く、簡単に手を入れられる形だったので、容易に手を入れられてしまいました。

これが例えばジーンズのような肌にくっつく、手を入れにくいポケットだったら結果は違っていたかもしれません。

集団スリは危険

単独のスリ犯であれば、その怪しい風貌の人だけに目をやっていれば良いので避けられるのですが、今回のように集団に囲まれると対処しきれないことが分かりました。

さらに下手に抵抗するとそれこそ数の暴力で集団リンチに発展、なんてこともここパリでは考えられなくもないので、初めてスリ集団に囲まれてその危険性を認識しました。

やはりこれは対処しきれないです。一緒にいた僕の友人は手荷物から充電器や衣服を盗まれました。そうするとやはり危険そうな場に近づくことなかれ。そもそもその場に行かないことが最大の対処法なのでしょう。

警察は何をしていた?

次に思うのが警察の存在。これだけ大規模のイベントなのだから、駅入り口近くに警察官がいてもおかしくはないのですが、その場に警察官はいませんでした。

当日はベルリンでのテロがあった直後だったので年越しイベントが行われる凱旋門周辺で「テロ対策」に7000人以上の警察部隊が投入されたようなのですが、こと「スリ対策」に関しては「テロ対策」ほど人員を配置していなかったのでしょう。

ただ、警察をせめてもしょうがないです。これはあくまでその場所に行ってしまった自己責任なので自己防衛をもっと考える必要がありました。

この情報が誰かの役に立つかも

ということで被害の状況を書いてきて、確かに「やられてしまったな〜」という悔しさはありますが、こうしておそらく普通の人が恥と感じて発信しないであろう被害情報をあえて発信することでこれからパリを訪れる人へのスリ対策情報へと昇華できるので良しとします。

考えてみると、強がりに聞こえるかもしれませんが、実害は現金10-20ユーロとカード再発行、被害届け作成にかかる手間と日数ぐらいなので、今後「パリでスリ被害に遭った」という立場からポジショントークができると考えると、むしろ面白い立場な気もします。

そして散々「治安が悪い」と言われる地域に通っているのにそこでは何の被害を受けずに²、観光地近くの地下鉄でこんな風に被害に遭ってしまうのは皮肉な感じもしますが今回はツキがなかったのでしょう。

※²:パリ東郊外へ向かう途中の高架下でバイクに乗った少年からひったくりをされそうになりましたがそれ以外、身に迫る危険な思いはしていません。

ひったくりはかわせたけどスリはかわせませんでした。これが2017年時点の僕の危機管理能力です。

被害に遭った後はすぐにカード会社へ連絡を

個人的な振り返りはここまでですが、実際にスリ被害に遭った後、その後の手順を知るためにこのページを見ている人は一刻も早くカード会社へ連絡する必要があります。警察署への被害届けの提出は明日でも明後日でも大丈夫ですが、カードとなるとそうはいきません。

カード会社への連絡や現地の警察署への被害届けの提出方法についてはそれぞれ次のページで書いているので、参考にしてください。

あと、今回の集団スリによる犯行パターンは僕の「パリ市内のならず者」インデックスに無かったので、次のページに追加しておきました。犯行はほとんどがパターン化しているので、これからパリを訪れる人は一回目を通しておくと良いでしょう。それでは!

いいね!してくれると
喜びます。

はてなブックマークに追加