パリの警察署・交番の場所とスリ被害届けの出し方&その書き方

2017年01月03日      2017年01月03日
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パリのシャンゼリゼ通りで行われた新年を迎えるカウントダウンイベントの帰り道、スリ集団に囲まれて財布を盗まれてしまったので、カード会社へ連絡をした後、その翌日にパリ市内にある警察署へ被害届けを提出しに行ってきました。

ここでは異国の地フランスでスリ、ひったくり、詐欺、強盗など被害に遭ってしまった場合にどのように被害届けを書いて提出すればいいのか、実際に体験した僕がその手順と内容を書いていきます。

パリ市内にある警察署と交番の場所

在フランス日本国大使館のウェブサイトではパリ市内にある警察署のリストが表示されています。

ただこのリスト、文字と住所だけしか書かれていない上、警察署以外にも被害届けの作成ができる交番が書かれていないため利用者に優しくありません。そこで僕が実際に被害届けを作成しに行った交番を含めたパリ市内の警察署および交番の地図を作ったので、そちらを参考にしてください。地図表示の方がわかりやすいはずです。

各区のCommissariat(警察署)は24時間空いているので深夜の被害でもここに行けば被害届を作成・提出することができます。ただ、Commissariat以外の場所だと時間によってはしまっている場合もあるので、深夜帯に向かう場合には上の地図でCommissariatと書かれている場所に行くのが先決です。

ただ、事件が起きた後すぐに警察署に行く必要は必ずしもありません。むしろ事件直後はパニックに陥っている可能性もあるので、夜遅くに被害に遭った人の場合は僕のように一晩明けてから警察署に向かっても大丈夫です。

ただ、クレジットカードやキャッシングカードが盗まれた場合はその日のうちにできる限り早くカード会社へ利用停止および再発行手続きの連絡を入れてください。カードの不正利用をいち早く止める必要があります。

警察署で被害届けを作成

大規模な警察署では、中に入る際に身体・手荷物検査が行われています。交番のような小規模な場所では入り口扉横にあるボタンを押してからしか入れないところもあるので、気をつけましょう。日本の交番と違って入り口のドアが常に空いているわけではないのです。

署内に入ったら以下の手続きを踏んで、被害届けを作成してもらうことになります。

  • 受付で被害に遭ったことを申し出る
  • 被害届け作成に必要な書類を記入
  • 事情聴取

受付で被害に遭ったことを申し出る

まずは受付に座っている警察官に被害に遭ったこと口頭で伝えます。この時に英語もしくはフランス語で、次の3点を行います。

  • 自分の身元を述べる
  • 被害内容を簡単に話す
  • パスポートを提示する

簡単な英語・フランス語で通じるので下のような内容をここ受付では伝えるだけで十分です。

  • 私は日本から来た観光客で、〜を盗まれました。
  • I’m tourist from Japan. Someone stole my 〜.
  • Je suis touriste japonais(e). Je me suis fait voler mon/ma 〜.

するとパスポートの提示を求められるので、警察署に向かう場合はパスポートを携帯していきましょう。もしパスポートを盗まれた場合は、その旨を次のような英語・フランス語で伝えてください。

  • 私のパスポートも盗まれました。
  • My passport was stolen too.
  • Mon passeport a été également volé.

自分はパスポートを盗まれたことがないのでその体験をしていませんが、その場合別の身分証明証、もしくはパスポートのコピーの提示を求められるはずです。

被害届け作成書の記入

被害に遭ったことが伝わると次は被害届けを作成するために使う被害届け作成書を記入します。

被害届作成書はフランス語の横に日本語が書かれている紙を渡されるので、英語・フランス語がわからなくても安心です。ただ、記入は英語もしくはフランス語で行う必要があるので注意が必要です。

どんな紙に記入するか、ウェブサイトにサンプルがあったのでリンクを貼っておきます。

参考までに僕が記入した内容を改変してここでは紹介します。

  • 届出年月日:1/1/2017(日/月/年の順)

被害者情報

  • 姓:TANAKA
  • 名:TARO
  • 生年月日:25/12/1988(日/月/年の順)
  • 出生地:TOKYO, JAPON
  • 職業:Étudiant(学生), Employé(会社員), Profession libérale(自由業), Cadre(役員), Chef d’entreprise(CEO), sans activité(無職)など
  • 国籍:JAPONAISE
  • 住所:1-1-1 Chiyoda, Tokyo, Japon(日本の住所を番地から順に書く)
  • 電話番号:080-0000-0000(日本の電話番号or携帯電話)
  • 電子メール:aiueoあっとまーくgmail.com
  • パリでの住所:999 rue de Rivoli(ホテル等の滞在先住所)
  • パリでの電話番号:(ない場合は無記入)
  • パリでの電子メール:(ない場合は無記入)

届出人(被害者と同一人物なら書く必要はなし)

事件発生の時間

  • 年月日:1/1/2017(日/月/年の順)
  • 時分:1:15
  • 曜日:選択

事件の内容

  • 境遇:一致するものにチェック/バツマークをつける(フランスの場合はチェックの代わりにバツマーク。この場合はどちらでも可)
  • 現場:一致するものにチェック/バツマークをつける
  • 被害品目:一致するものにチェック/バツマークをつける
  • アクセサリー:一致するものにチェック/バツマークをつける
  • 犯人の人相、特徴等:一致するものにチェック/バツマークをつける

この紙を参照して被害届けがその後作成されるので、被害を受けた状況を書きましょう。被害届け作成依頼書を書き終わると自分の番が来るまで待つように言われます。

事情聴取を受ける

最後のステップは事情聴取です。しばらく待つと名前が呼ばれるので自分の番になったら部屋に入りましょう。事情聴取の内容はシンプルで、そこまで英語やフランス語が分からなくても警察官の人が被害届けを作成してくれます。

事情聴取を待つ時間が30分、実際の作成時間が10分ほどで被害届けの作成・提出が終わり、最後に内容確認のため指定の場所6カ所にサインするように求められます。このサインは漢字でもアルファベットでもどちらでも大丈夫です。

サインを終えると被害届けを作成・提出した証明書類を2枚もらえるので、これから保険会社へ保険金の申請を考えている人は忘れずに日本まで持って帰りましょう。

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警察へ届け出をする意味はあるのか

最後に、日本で落し物をするのと違い、フランスのような国で物を紛失・盗難した場合、ほぼ失くしたものは返ってきません。ではなぜ被害届けを作成する必要があるのか、個人としての必要性と社会全体としての必要性があります。

被害届けを自分のために出す必要性

まず海外旅行保険に加入している場合、被害届け提出の証明書類は保険金を受け取る上で必要な書類となるので、作っておく必要があります。

そして万が一、盗品が発見された場合、ここで被害届を出さない限りあなたの物は返ってこないので何れにしても警察署に向かうべきといえるでしょう。

被害届けを社会のために出す必要性

さらに事件の記録を残しておくことも重要です。こうして警察署で被害届けを作成することで日本人が現地で被害に遭ったことがデータとして残るので、日本やフランスが警戒情報や警備を強化するきっかけになります。

例えば今年は日本人旅行客の被害件数が多いので、渡航者に注意喚起を行うようにしようといった警告情報や、ある観光地で被害件数が多い場合、現地の警察官がその場を重点的に警戒するようになる、など被害届けを提出することで今後その地域に訪れる人の安全まで変わっていくのです。

こうした意味で被害届けを出すのは事件の被害者となった自分にとっても社会に取っても必要です。事件発生当日でなくても良いので、滞在中に警察署に足を運ぶようにしましょう。

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