海外旅行先の治安を見分ける6つの指標ー危険エリアのサインを知って対策をしよう

2017年04月13日      2017年04月13日
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地元の人なら危険だから近寄らない、避けて通るような「治安の悪い」地区。このようなエリアは海外の観光都市には必ずと言っていいほどありますが、土地勘がない旅行客の場合、そうと知らずに足を運んだり、宿泊先として選んでしまう恐れがあります。

もちろん一度も行ったことがない場所の治安を知るのは難しいことですが、治安の悪い場所にはおおよそ共通する危険信号のようなシグナルがあります。

このページでは土地勘のない海外旅行先でトラブルに合わないため、そして治安が悪い地区を避けるため、これまで数多くの海外都市に足を運んできた自分から見た治安が悪い地区の目安となるものを紹介していきます。

治安の指標

治安が悪い地域には場所は違えど同じような傾向があります。ここでは以下の6点について一つずつなぜ危ないのか、その理由を話していきます。

  • ゴミの散乱
  • グラフィティの多い場所
  • 鉄道駅・大型駅周辺
  • 低所得者層向け団地
  • 線路・境界・工事現場付近
  • スポーツ系の施設周辺

ゴミの散乱

路上に放置されたビール便、散らばった家庭ゴミ、マットレス、角材。こうした路上の障害物は通行の邪魔をするだけでなく、そのエリアの治安が悪いことを示しています。

ゴミが路上に大量に放置されていることは以下の2点、

  • モラルの低い人がその界隈に多い
  • 監視の目が行き届いていない

を意味するのでこうした地域は宿泊ホテル探しや目的地までのルート選びから外すのが最善です。

ゴミの散乱のわかりやすい例として次の写真を見てください。この写真は財政破綻と治安悪化の二重苦の只中にあるギリシャの首都アテネを訪れた時に撮った写真です。

この辺りは町の中心街近くということもあり、日中は観光客や地元民も多く、自分の住んでいるパリより安全だなと感じていたのですが、夜になると雰囲気がガラッと変わりました。その意味でも、ゴミの散乱度は治安が悪い地域の指標の一つとして間違いありません。

グラフィティ(落書き)

散乱したゴミの他に「治安が悪い」場所の目安としてよく言われるのがグラフィティ(落書き)です。ただ、グラフィティに関してはゴミの散乱とは異なり、グラフィティがある場所はそうでない場所と比べて治安の悪い傾向があることは間違いないですが、落書きのある場所の治安が必ず悪いわけではありません。例えば次の写真。

この写真を撮ったのはパリ13区にあるMaison des frigos(メゾン・デ・フリゴ)というかつての冷凍倉庫を改造したアトリエでアーティストが屋内で創作活動を行っています。

他にも例えば同じパリ市内だとショッピング街として観光地にもなっているマレ地区には次の写真のような袋小路があったりと、ストリートアートとして観光地化している場所もあるので必ずしもグラフィティ=治安が悪いとはなりません

中には日本の招き猫をデザインしたグラフィティもあります。

ただ、だからといってグラフィティ=安全と思ってしまうのは危険で、そもそも犯罪行為である公共物/個人所有物への落書きを行う人がいる場所は治安が乱れているエリアである可能性が高いことは間違いありません。

大型鉄道駅・地上駅周辺

東京駅や新宿駅、渋谷駅のような鉄道が乗り入れる大型地上駅周辺は日本人のイメージからすると駅前の好立地で地価が高く、治安の悪い地域というよりはビジネス街のイメージが強いと思います。東京駅の丸の内口はまさにそのパターンですよね。

ただし、ヨーロッパの鉄道駅は日本とは傾向が違い、次の3つの理由から主に治安が悪い場所とされることが多いです。

  • 観光客狙いのスリが多い
  • 仕事のない人が溜まっている
  • 郊外の貧困地区からアクセスしやすい

実際に大型駅の雰囲気がどのようなものかナポリ中央駅、ローマ中央駅、パリ北駅の駅前でそれぞれ撮った写真を紹介します。

ナポリ中央駅の駅前

南下するほど治安が悪くなるとされるイタリア。その南部に位置するナポリは多くの移民出身者が集まっており、駅前の物売り、ホームレス、たむろしている集団など旅行者が気をつけるべき存在が多くいます。

ローマ中央駅の駅前

ローマ中央駅もナポリ中央駅と同様、移民に背景を持つであろう風貌の男たちが昼間から集団でたむろしています。この駅は常に人でごった返しているのでスリにも要注意です。

パリ北駅の駅前

パリ北駅の周りはいわゆるガイドブックやテレビの中で紹介されるパリとは全く異なる世界で、南アジア系、中東系、北アフリカ系のグループの溜まり場となっています。

駅前は歴史的に治安が悪い場所

大型駅周辺のホテルはその立地にしては驚くほど価格が安く設定されています。なぜか。それは大型駅周辺は歴史的に貧困層が多い地域だからです。

ヨーロッパとなるとイメージは異なり、駅前の一等地とされる場所にある/いるのは、敷物を広げた物売り、物乞い、何をすることなくたむろっている集団など、貧困層にカテゴライズされる人々が集まっていて雑多な空間が形成されています。

欧州の鉄道駅周辺の治安が悪い理由は次のようなステップで説明できます。

  1. 鉄道駅周辺は貧困層向けの職にあふれていた
  2. 駅周辺=貧困層の生活圏となる
  3. バブル景気でも貧困層の暮らしは変わらず
  4. 再開発は都市政策の影響で実施できない
  5. 駅前は貧困層が現在も集まっている

欧州のターミナル駅周辺の治安が悪い理由を日本と比較して考えるより引用

地元の人はこうした地域にそもそも足を運ぶことが少ないですが、日本人は日本のイメージに照らし合わせて利便性とその価格から鉄道駅周辺のホテルを選んでしまいがちです。

ただしこの判断は利便性と引き換えに窃盗や傷害事件に巻き込まれるケースへと発展することもあるので土地勘のない場所では避けることを強くすすめます。

低所得者層向け団地

日本が戦後の住宅政策で公営住宅(団地)を大量に建設したように、海外でも20世紀後半に大規模な団地建設ラッシュがありました。こうした団地群が密集しているのは主に都市の周縁部で、日本においても団地のイメージはあまり良いものではありませんが、日本のような前時代的でノスタルジックな見た目だけでなく、海外では場所によっては全く近づけないほど荒れているところも多いです。

例えば次の動画。フランス南部マルセイユの警察に密着したルポルタージュが団地に潜む麻薬グループを検挙しようとするシーンで犯人を捕まえた後、団地の住民からの投石に遭います。

団地は本当に危険です。自分がこれまで訪れた団地は比較的荒れていない方ですが、それでもカメラが出せるような場所が少ないので写真は少なめです。

パリ18区の高層団地

上の写真のような高層住宅というと日本ではタワーマンションのように高級なイメージがありますが、海外では70〜90年代に建てられた低所得者層向けの住居となっている場所が多いです。

パリ13区の団地群

ちなみにこの13区の団地の裏手の雰囲気はあまり良くなく、屋根の上でいくつかの若者集団がたむろしていました。(写真は撮れませんでした)

線路脇・高架下・工事現場

日本でも線路脇、高架下、工事現場周辺はあまり良いイメージがないはずです。日本であれば地元のヤンキーが溜まっているだけで実害は無いに等しいですが、海外の場合はそれ以上に発展することがあるので移動の際にこうした場所は避けるようにしましょう。

大型駅の周辺は治安が悪いのと同じような理由で線路周辺は治安が悪い傾向にあります。

高架下も同様に危険です。自分が唯一ひったくりに遭いかけた場所はパリ郊外へ向かう高架下でした。

パリでひったくりにあった。パリ市内を観光中は注意&その対処法

スポーツ系の施設周辺

治安の悪い場所にはバスケットコートやフットボールコートのような運動をするための場所が設けられている傾向があります。その目的とは、いくつかありますが、

  • 何もすることのない若者のストレスを発散させるため
  • 犯行に走らせないため

にバスケットボールやサッカーコートが設置されている場所もあるのです。

ヨーロッパのあまり裕福ではない人々が暮らす地域にはサッカー・バスケ用のコートが多く設置されている傾向があり、その理由の一つは、表立って語られることは少ないですが、こうした人々のストレスを解消させ、恐喝やスリ、強盗など反社会的活動に走らせないようにする狙いがあります。

欧州のスポーツ事情:サッカー・バスケが人気で野球人気がない理由より引用

 

こうした理由でサッカーやバスケットボールは海外であまり裕福ではない層の余暇として広く受け入れられています。

パリ18区のエオル公園

治安を見分ける6つの指標まとめ

これまで見てきた指標を改めて振り返ると次のようになります。

  • ゴミの散乱
  • グラフィティの多い場所
  • 鉄道駅・大型駅周辺
  • 低所得者層向け団地
  • 線路・境界・工事現場付近
  • スポーツ系の施設周辺

これから海外旅行のホテル予約を検討している人は、こうした指標に当てはまらないかを渡航前に確認しておくことを強くすすめます。指標の確認は簡単で、GoogleMapsのストリートビュー機能を使ったり、「パリ18区 治安」のようなキーワードでGoogle検索をかけたり、必ず探りを入れるようにしましょう。

そして、必ずしもこのページで紹介した指標に当てはまる地域がすべて危険とは限らないのですが、脅しではなく、日本の治安の悪さと海外の治安の悪さは本当にレベルが違うので旅行前には心構えをしておいてください。

 

 

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