海外在住者が教える海外旅行中の効果的なスリ対策3つ

2017年07月20日      2017年07月20日
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毎年多くの日本人旅行客が海外旅行中にスリ・ひったくり被害に遭っています。それはなぜか。最大の理由は誤った防犯対策情報を信じているからです。

旅行前に現地の治安情報や観光地情報をスマホで調べる人は多いでしょう。ただ、まとめサイトや旅行情報サイトに書かれているスリ・ひったくり対策情報が正しいとはいえません。現地に在住しているライターが書いたならまだしも、ネット上の情報を集めた記事を鵜呑みにするのは危険です。

現にパリ中心部の観光地で見かける日本人旅行客のほとんどはガードがゆるゆるです。これでは悪人たちの格好の餌食となってしまう。そして旅行先に対するイメージまで悪化してしまう。

そう考えたので、今回はパリで暮らし、海外の観光地を複数訪れる中で身についたスリ・ひったくりへの対策を3つ紹介します。いずれもガイドブックや旅行サイトで書かれているような表面的なものではなく、実際の経験から書かれている確かな情報なので参考になるはずです。

ポイント1:現地風の格好をする必要はない、防御力の高い服を着る

現地風の格好をすることで観光客ではないように見せようとする方法が雑誌やサイトでおすすめされることがありますが、これは危険です。

  • 現地風ファッションで現地の人にとけ込もう!
  • 海外旅行中は現地風の服装を着てスリ対策♪

のようなタイトルの記事を見ると、一見、正しそうに見えますが、どんなに現地風の格好をしていると思っても、それはあくまで現地”風”であって、周りから見たら顔つきや、行動、服装から観光客であることは明らかです。バレバレです。

そして、いわゆる現地風のファッションは総じてスリに対する防御力が低いです。

無駄に現地風の格好にするよりは、観光客と認識される点はしょうがないとして、盗まれない・防御力の高い格好を選択しましょう。

防御力の高い服=内ポケットのある服

どんな服だと安心して海外旅行できるのか。おすすめするのは内ポケットのある服です。ジャケットやコートを着るだけで防御力がグッとあがります。

なお、タイトなジーンズを履いていても、集団で囲まれて、同時に手を入れられたら勝ち目はありません。外側についているポケットにスマホや財布のような貴重品を入れるのは危険です。

それに対して、内ポケットなら、よっぽどのことがない限り盗まれることはなく、混雑した地下鉄車内や人通りの多い観光地でも貴重品を守れるので、事前に内ポケットのある服を用意しておきましょう。

おしゃれと言ってられない

海外観光地に行ったのだからおしゃれをしたい気持ちは分かります。ただ服装の選択次第で、写真を撮り溜めたスマホ/カメラを盗まれてしまったり、パスポートを盗まれて大使館への連絡や保険会社の連絡にかかりっきりになってしまったらせっかくの旅行が負の思い出になります。

こうしたリスクは日本とは治安がまったく異なる海外の観光都市では常に考えておく必要があります。いっときのおしゃれを取るのか、安全を取るのかをよく考えた上で服装は選ぶようにしてください。

また、首から下げるタイプの貴重品入れは旅行用品として人気ですが、いつもと違う不慣れな場所に携帯しているので、会計レジや券売機の前でもたついている間に持っていかれることもあるのでおすすめしません。

ポイント2:海外での声がけは応じるな

道を歩いている時、地下鉄で券売機売り場に並んでいる時、カフェのテラスで休憩している時。海外では日本と比べて見知らぬ人から声をかけられる機会が多いです。

もちろん話しかけてくる人すべてが悪意を持って接近してくるわけではなく、普通の人がほとんどですが、中には悪い人もいます。そして旅行者である私たちはその区別ができません。

区別ができないのであれば、無理して会話をしようとするのではなく、断るかその場を離れるのが吉です。

あなたが日本で道に迷っている時、外国人バックパッカーに道を聞くか

多くの日本人観光客がひっかかる詐欺・スリの常套手段として声かけスリ・詐欺があります。道を聞かれている間や、不意に声をかけられ、応答に集中している間に貴重品を盗む手口ですが、考えてみてください。

普通、外国人風の見た目をしている人に現地の人が道を聞くでしょうか。

日本人含めアジア系の人はそのファッションや所作から明らかに旅行客オーラが出ています。おしゃれ風の服装であってもです。そんな、いかにも観光客な人に話しかけてくること自体が不思議な状況です。

これは、もし、日本人のあなたが、日本で道に迷っている時に外国人のバックパッカーが歩いていたらその人に声をかけて道を聞こうとするのかと同じ質問です。普通、その近くにある交番や案内所、もしくは近所に住んでいそうな人に聞こうとします。

異文化交流よりももっと大事なものがある

日本ではどう考えても無視するような人に対してもそこが海外で、相手が外国人だからといって、もしくは語学を学習するチャンスだと見誤り、話しかけてきた人をうまくあしらえない人も多くいます。

もちろん本心から異文化交流をしたい人がいるのも確かですが、全員が全員優しい人ではないことは意識しておいてください。

ポイント3:盗まれる前提で手荷物は持って行く

日本で育ってきた人がどんなに十分に対策をしても、スリ師の手口はそれを上回ってきます。事実、筆者もパリで半年以上生活して、ある程度のスリパターンを分かっていたタイミングで集団スリに遭いました。

場合によってはそのシチュエーションに入ってしまうと避けられないケースもあるのです。例えば南仏や南イタリアなどでは拳銃を突きつけて恐喝をする不良集団やマフィアが存在しています。

カードと5000円以下の現地通貨の組み合わせ

そんな海外旅行の旅先では盗まれてもいいようなもの以外持ち歩かない方が身のためです。

持ち歩くものは次にあげる3点のみに抑えて、必要以上に金品を持ち歩かないようにしましょう。

  • 携帯
  • クレジットカード
  • 5000円以下の現地通貨

支払いはクレジットカードを基本とし、現地通貨は痛手とならない程度の額だけにとどめておくと何かあった時に安心です。カードが盗難された場合でも、日本で発行されたカードであれば早めの電話で盗用をストップできるので、盗まれたら終わりの現金は少なめにしましょう。

まとめ

旅行の終盤に写真を撮りためた携帯を盗まれてしまったり、旅の序盤にパスポートを盗まれて大使館への連絡や保険会社の連絡にかかりっきりになってしまったらせっかくの旅行が負の思い出になってしまいます。

特に「治安の悪さ」度合いについては海外都市情報を発信しているこのサイトでも度々書いていますが、日本と海外では「治安が悪い」のレベルは全く別物で、日本と同じ縮尺で治安の悪さを捉えるのは極めて危険です。

日本で治安の悪い場所を想像すると東京の歌舞伎町や大阪の西成地区を想像する人も多いかもしれませんが、スリや声かけ、強盗被害に遭うだけではとどまらず、傷害事件に発展することもおかしくありません。

実際、パリ在住者である筆者がこれまで個人的にアドバイスをしてきた旅行者の中にも、土地勘がないため&お金を節約したいがために、暴力沙汰や殺人事件の起こる地域の安宿を取ろうとしている人がいて、情報がないのは非常に恐ろしいことだなと思ったことが何度かあります。

海外旅行を検討中の人はこのページで紹介した以下の防犯対策をぜひとも実践して、日本人がよいスリ・詐欺のカモになっている現状を変えていきましょう。私たちの防犯意識が10年後、20年後の日本人旅行客の安全にも影響してきます。

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