ハンガリーの首都ブダペストは物価の安さを活かして美味しい食べ物を安い値段で食べたり、崖の上にそびえ立つブダ城から夜景を眺めたりと観光地としての評価が高い都市ですが、初めて旅行をする人や一人旅をする人は治安が気になるかもしれません。
実際、僕もブダペスト市内を3日間歩いてみて、中心街であっても少し道を外れると「あまり通りたくないな」という道にいくつか出会ったので、このページではこれからブダペストへの旅行を考えている人向けに、現地の最新治安情報や被害にあわない対策をいくつか紹介していきます。
このページの内容
ブダペスト中心街の治安は悪くない
まず、僕がブダペストに滞在して一通り観光地と中心街を歩いた結論として言えるのは、ブダペスト中心街の治安は悪くないということです。ここでいう「中心街」は観光スポットが集中するエリアのことで、だいたいどの辺りが中心街かは下の地図を見てください。
実際に上の地図でピンを立てた観光スポットを1日で回る観光プランを次の記事で書いているので、これからブダペストを訪れようとしている人は参考にしてみてください。現地で撮ってきた画像付きです。
「歩くのが危険」な通りは中心部にはほぼない
ブダペストを数日にわたり歩いて、「ここはまずい」と感じるような通りは中心街にはありませんでした。最近ではアフリカや中東からヨーロッパへの大規模移民受け入れで現地の治安が悪化しているというニュースを見ることも多くなってきましたが、少なくとも現時点ではブダペスト中心部は安全と言えるでしょう。
ヨーロッパ観光都市の治安事情
現在自分はパリに住んでいますが、フランスの大規模移民政策・難民受け入れ政策の結果として、パリにはZUSまたはNo-go-zone「ノーゴーゾーン(行ってはいけない地域)」が増えています。イタリアのローマ、ナポリやドイツのベルリンを訪れた時もこうした地域は存在していたので、ヨーロッパの観光都市はこれまで以上に治安が悪化しているのがここ数年の傾向です。
なお、これは中心街の話でブダペスト市内であっても東方向に向かって歩いて行くと街の雰囲気は変わってきます。
東方向は廃れている
中心街から東方向に伸びる大通り、ラーコーツィ通り。この道をまっすぐ進んで行くとブダペスト東駅前広場にたどり着きます。僕はブダペストを観光した後に電車でオーストリアのウィーンへ向かう予定があったので、中心街から東方向に向けて歩いて行ったのですが、徐々に街の様子が変わっていきました。
例えばこの上の画像に写っているぼろぼろになった建物。ハンガリーは経済停滞の最中にあり、首都ブダペスト市内でも中心街から離れるとこういった景色をよく目にします。
そして下の画像のようなテナントが入居していないビルが大通り沿いであっても複数並んでいます。
この上の写真を撮ったところに僕は昼間と夜の二度、足を運んだのですが、やはり夜だと柱の影になっている場所は見えません。そこに誰かが潜んでいても正直わからないです。
夜は街灯がまばら
夜のブダペストは散策に向いていないです。というのもこの街には街灯が極端に少なく、大通り沿いならまだしも、そこから一本それると途端に街灯のない、暗い通りに入ってしまうのです。
これはブダペスト滞在初日の夜に思ったことなのですが、これまでヨーロッパの観光地を十数箇所回ってきた中でもブダペストは一番暗い街でした。
今僕が住んでいるパリ市内でも中心部を外れると街灯がまばらな通り道が結構あるのですが、中心街でこれだけ街灯のない街には出会ったことがありません。
日本人と外国人の明るさ意識の違い
日本人が欧米に旅行すると驚く点の一つが照明が暗いこと。家の中でも暖色系の間接照明だけだったり、夜の道路も街灯がまばらだったりします。
目の色で明るさ耐性ははっきり出る。海外生活ちょこっとした身でいろんなアパートを訪問したけど、どこも暖色の間接照明で日本人的にははっきり「暗い」。勉強する時に部屋の明かりはつけないでデスク付近のライトだけつける人もいた。だから濃淡の微妙な差を読み取ってるという話は腑に落ちた。
— きあろ (@chiaroscuro1610) 2016年12月27日
街灯がない=危険?
ただ、街灯がない=危険と結びつけてしまうのは少し間違っていて、街灯のない暗い街で必ずしも犯罪が多くなるわけではありません。
夜、街灯がまばらな道を歩くのはブダペスト市民にとってはいたって普通なことで、上の「日本人と外国人の明るさ意識の違い」で書いたように、これは普段、街灯の多い日本に暮らしている僕らからすると街灯が少なく感じられるだけでしょう。
しかし、そうは言っても街灯の少ない暗い夜道を地元の土地勘がない観光客が少人数で歩くのは精神的にもあまり良くないので(ましてや一人旅の場合はなおさら)、できる限り滞在中は大通り沿いの道を歩くようにして、極力細い道は避けて過ごしましょう。
治安面を考慮したブダペスト滞在時のアドバイス
ここまで見てきた内容を簡単に振り返ると、ポイントとしては以下の3点になります。
- ブダペスト中心街の治安は悪くない
- 東部に行くにつれて街が廃れはじめる
- 夜は街灯が少ないので大通り沿いを歩く
まず、ブダペスト市内の中心街は他のヨーロッパの都市と比べて特段治安が悪いとは言えません。むしろスリ、詐欺、ひったくりが多発しているパリやローマのような一大観光都市と比べたらかなり安全と言えるでしょう。
ただし、その中心部(観光地区)を離れると、中心街ほどの賑わいがなくなるので、特別な用事がない限り、観光地区以外に足を運ぶのは控えるようなスタンスでいた方がトラブルに巻き込まれる可能性はグッと減ります。
そして、観光地区であっても大通り沿い以外は夜の時間帯になると街灯がまばらになってしまうので、夜間帯に一人で細い道を歩くのはおすすめしません。
ホテルを予約する時のアドバイス
最後に、ブダペスト市内でホテルを予約する時のアドバイスをいくつか紹介します。
- 大通り沿いがベスト
- 地下鉄駅から近い距離
- 物価が安いのでそこまで高くない
ホテルを予約する際は上であげた3つのポイントを重視すると快適な滞在ができます。ブダペスト自体物価が高くないので下手にケチって治安のよくない地域のホテルを予約してビクビクするよりかは、都心部の大通りに面したホテルを取ってしまった方がよっぽど安心です。
滞在エリアを選ぶときはこの下の地図で黄色で塗られているエリアの中でドナウ川の東側の大通り沿いで探してみるのをおすすめします。
ホテルを予約するには日本でもよくCMをやっているBooking.com
や
エクスペディアのようなホテル申し込みサイトから申し込みするのがおすすめです。
僕も実際に海外でホテルを予約する時にはホテル申し込みサイトを必ず利用していて、こうしたホテル予約サイトの場合パッケージツアー会社の仲介手数料がかからない分、2〜3割引ぐらいの価格で泊まることができます。
Booking.comと
エクスペディアはホテルの場所を位置からも検索できるので、地下鉄駅に近い場所や、大通り沿いの場所を選びやすいのが特徴です。
それにプラスしてブダペストは物価が低いことから、他の国の同じランクのホテルが4割引ぐらいの価格で泊まれてしまうので、少し豪華なところを選択するのもありですね。
ブダペストの治安情報まとめ
以上がブダペスト中心街の治安情報とホテルの選び方でした。実際に現地へ向かう場合にあらかじめ知っておきたい情報ページをまとめたので、これから行こうと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
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