このページではベルリン市内を観光する時に役立つ地下鉄(メトロ)、トラム、バスの乗り方&乗車券の買い方について実際に現地で撮ってきた写真とともに紹介します。
ベルリンに行くのが初めての人でもこのページを見ればベルリン市内の公共交通機関の仕組みがわかるので旅行前に参考にしてください。このページの最後にはベルリン市内からシェーネフェルト国際空港への行き方についても書いています。
このページの内容
ベルリン市内の公共交通機関
ベルリン市内には4種類の公共交通機関があります。
- Sバーン(電車)
- Uバーン(地下鉄・メトロ)
- トラム
- バス
ベルリン市内を観光する時にSバーンを使う機会はあまり多くありません。基本的にUバーンとトラムを2種類を使った移動がほとんどになると思います。
乗車券はすべて共通
日本では電車に乗るための切符とバスに乗るための切符は値段も種類も違いますが、ベルリン市内の交通機関はすべてBVGという共通の運営下にあるので共通の乗車券が使われています。
- メトロに乗る乗車券もトラムに乗る乗車券も共通
切符は日本と同じような紙タイプのものですが、券売機で売られている切符の種類が日本と比べて多いので、どれが自分に適しているかを見分ける必要があります。
そこで次に乗車券の種類と運賃について画像付きで解説していきます。
ベルリン市内を移動する際の乗車券の種類と値段
券売機の画面上には色々なボタンがあるので、どれを押せば良いのか迷ってしまうかもしれません。旅行客がベルリン市内観光で使う乗車券は上の写真で赤枠で囲った4種類のみです。
ちなみに上の画像の青枠で囲った部分はシェーネフェルト国際空港に向かう時に購入するチケットで、その買い方と空港までの行き方はこの記事の最後にお伝えします。
- Short trip
- Single ticket
- Day ticket
- 4-trip ticket
Short trip:短区間乗車券
- メトロ、電車:3駅まで
- バス、トラム:6駅まで
画面上部にあるShort tripは区間が限定された乗車券でメトロと電車の場合3駅先まで、バスとトラムの場合6駅先までのみ有効となっています。
この制限を越えた区間でこの乗車券を持っていても、乗車券としては認められず罰金となってしまうので気を付けましょう。価格は1.7ユーロ。
Single ticket:1回乗車券
最大2時間までの利用が可能なSingle ticket。乗り換えも可能で、2時間以内であれば自由に乗り降りができるので、次のような時間配分で交通機関を利用することも可能です。
- 10:00-10:15 地下鉄に乗る
- 10:15-11:15 ショッピング
- 11:15-11:30 バスに乗る
- 11:30-11:45 電車に乗り換える
- 11:45-12:00 トラムに乗り換える
乗り降りは自由ですが時間は最初に乗車した時¹から2時間以内なので時間には注意しましょう。
※¹:正確には乗車した時間ではなく、乗車場所付近にある打刻機に切符を通した時間です。打刻機についてはこの後詳しく解説します。
価格は2.8ユーロです。
Day ticket:1日券
打刻時から翌日の午前3時まで利用可能な1日券。注意してほしいのが24時間券ではないということ。朝に買っても夜に買っても期限は翌日の午前3時までなので、朝に購入した方がお得になります。
価格は7ユーロ。
4-trip ticket:1回乗車券4枚綴り
2時間まで利用が可能な1回乗車券を一度に4枚買うと割引きが効きます。普通なら1回乗車券1枚2.8ユーロなので、4回別々で買うと11.2ユーロですが、券売機で4-trip ticketを購入すると9ユーロで済みます。
さらにこの4枚綴りは一人で使わなくても他の人と分けられるので、グループで移動するときは一人ずつチケットを買うのではなく、まとめて4-trip ticketを買うのをおすすめします。
価格 | 特徴 | |
Short trip | 1.7ユーロ | メトロ、電車:3駅まで/バス、トラム:6駅まで |
Single ticket | 2.8ユーロ | 最大2時間までの利用が可能 |
Day ticket | 7ユーロ | 打刻時から翌日の午前3時まで利用可能 |
4-trip ticket | 9ユーロ | Single ticketが4枚 |
ここまでで乗車券が共通ということを見てきたので、ここからは実際に
- 乗車券を買う方法
- それぞれの交通機関の乗り方
の2点を現地で撮った写真とともにお伝えします。
地下鉄の乗り方
地下鉄の乗車券が買える券売機は駅のプラットホームに置かれています。日本は駅の構内に入るために改札を通る必要がありますが、ベルリンの地下鉄には改札がないので誰でもホームに降りることができます。
ホームに着いたタイミングでまだ乗車券を持っていない場合はホームのところどころに下の画像のような券売機があるので、そこで切符を購入しましょう。
上の画像を見てわかるように、券売機の中には紙幣が使えないものがあります。硬貨とカード払いはどこでも受け付けているので硬貨を用意しておくか、現金の他に海外でも利用できるクレジットカードを1枚か2枚準備しておきましょう。
注意!海外旅行は支払いで現金が使えないキャッシュレスな場所が多い。券売機もスーパーもクレジットカードでしか払えない場所がある
乗車券を購入したら乗車前に必ず券売機の近くにある打刻機に切符を通します。中でガチャンという音がするまで切符を奥まで入れてください。
打刻の仕方を短い動画(7秒)に撮ったので心配な人は見てください。
地下鉄メトロ車内の様子とマナー
メトロ車内の様子を写真に撮ってみました。日本の地下鉄に比べて小さめです。銀座線よりも小さいかもしれません。
車内の窓をよくみるとベルリンのシンボルマークであるブランデンブルク門がいたるところに。
下の画像を見てもわかるように、車内での飲食は禁止です。飲食禁止のマークがフライドポテトなのがドイツらしいですね。
その他、飲酒とタバコも禁止ですが、一番下の犬マークからも分かるように補助犬でなくても口輪(マナーマスク)を付けていれば乗車可能なので、犬が電車に乗っていても驚かないでください。
地下鉄(メトロ)の路線図
Von User:My Friend – Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0, Link
ベルリン市内を走るメトロの路線図は上の画像のようになっています。2016年時点でU1番線からU9番線まで10の路線が走っています。
- U1
- U2
- U3
- U4
- U5
- U55
- U6
- U7
- U8
- U9
U55は中でも少し特殊でわずか3駅しかない路線ですが、ブランデンブルク門から連邦首相府を通ってベルリン中央駅までを結ぶ、都心の一等地を通る路線です。
トラムの乗り方
ベルリン市内でメトロの次に利用頻度の高いトラムはメトロとバスの中間のような存在です。
トラムの駅には券売機が設置されているので乗車時までに切符を持っていなくてもここで買うことができます。
場所によっては紙幣を受け付けていない券売機もあるので注意。
今回は6駅以内の移動だったので1.7ユーロの短区間乗車券を買いました。
トラムに乗車する方法
時刻表をみると次にどのトラムが来るかわかります。場所によってはトラムの路線が複数通る駅もあるのでその時は時刻表左側に書いてある「M+数字」で路線を見分けましょう。
上の写真だと今すぐに来るのがM5、次がM10、3番目がM8路線のトラムです。
トラム内部の様子
トラムに乗車したらトラム車内の先頭と真ん中付近にある打刻機に乗車券を通します。地下鉄は乗る前に打刻機に通していましたが、トラムは乗車してから車内で行います。
乗車する前に切符を買えなかった人でも、車内にある券売機で乗車券を買うことができます。
ベルリン市内を走るトラムの車内はこんな感じで車両が連結されているのでバスよりもかなり大きいです。
トラムの路線図
By Pechristener – Self made with OSM Data., CC 表示-継承 2.0, Link
この画像がトラムの路線図です。地下鉄に比べて駅数が多いので見づらいですね。中心部に限って言えば、地下鉄が通らないようなところにもトラムは走っているので、ちょっとした移動にはかなり便利です。
下の画像のような狭い道でも車と同じように運行していてびっくりします。
バスの乗り方
ベルリン市内はバスの路線数も多いので移動の時は地下鉄やトラム以外にもバスの利用をおすすめします。ただ、バス停はほとんどの場合券売機が併設されていないので、あらかじめ他の場所で買っておくか、乗車時に運転手さんから買う必要があります。
- バス停には券売機が設置されていないことが多い
バスが来たタイミングですでに乗車券を持っている場合は運転手さんに提示、もし持っていない場合は1 Short trip ticket please.「短区間乗車券を1枚ください」と伝えるとその場で会計をして乗車券を購入できます。
バスの運転手さんから買った乗車券は下の画像のようなものです。
バスの車内は次のようになっています。日本のバスと同じように降車時にはボタンを押します。
Sバーン(電車)の乗り方
By Maximilian Dörrbecker (Chumwa) – own work, using
OpenStreetMap data, CC 表示-継承 2.0, Link
地下鉄(Uバーン)が都市内交通なのに対して、都市間交通の役割を担うSバーンはベルリン市内を南北に縦断したり、市内を囲むように環状線として機能しています。
ベルリン市内での利用であればメトロやバス、トラムと同じ乗車券で乗ることができるので移動の際にSバーンを使ってみるのも一つの手です。
目印は大きなSのマーク。実際に駅構内に入ってみます。
地下鉄同様、駅構内には改札がなく、プラットホームには誰でも入ることができます。
プラットホームに券売機が置かれているので、乗車する場合はそこで券を買いましょう。券売機の種類は地下鉄と同じものでした。
Sバーンの車内はこんな感じで地下鉄よりも広いかなといった印象です。
ベルリン市内からシェーネフェルト国際空港への行き方と料金
ベルリン市内からシェーネフェルト国際空港まで向かう移動手段としてSバーンを使うと片道3.3ユーロの格安価格で乗り換えなしで移動できます。
乗車券の購入方法も簡単で、ベルリン市内の移動時に使っていた上の写真の赤枠で囲まれたBerlin ABのエリアではなく、青枠で囲った方のSingle ticketを購入します。
乗車券には120分の時間制限がありますが、RE7線で向かえば30分弱くらいで到着するので時間は問題ありません。
僕は市内の中心部にあるアレクサンダープラッツ駅から乗りましたが、ここのホームでは空港行きの電車の時刻表には飛行機マークが付いていたのでわかりやすかったです。
電車が来ました!車内は下の写真のように新幹線みたいな設備になっていて快適でした。
ベルリンの公共交通機関-乗車券買い方&乗り方まとめ
以上がベルリン市内の公共交通機関の乗り方&乗車券の買い方まとめでした。ベルリンは他のヨーロッパ都市と比べて交通網が整っていたので非常に移動しやすい都市です。
このページで紹介した内容を頭に入れておけば観光中に困ることも減ると思うので、参考にしてみてください。このサイト坂男(さかおとこ)では他にもベルリン観光関係の記事や海外旅行に役立つ情報を発信しているので旅行準備中にざっと目を通しておくのをおすすめします。
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